2.7.モニタとプリンタの色表現
1)モニタの色
モニタは原則としてR(赤)、G(緑)、B(青)の光の3原色を利用してフルカラーを
実現しています。
パソコンの画面を拡大鏡で見ると、R,G,B,
の升目模様を見ることができます。
このR,G,Bの升目の各々の明暗をコント
ロールする事でフルカラーを表現して
います。
2)Webセーフカラー
一般的に、webで表現可能な色は216色
(webセーフカラー)に抑えられています。
(R6段階×G6段階×B6段階)
R,G,Bの各色表現を6段階に制限することで、
どのメーカ、型式のパソコンでもほぼ同じ色表現
となる様にする為です。
ちなみに、HTMLの標準色(webセーフカラー)で、
「00」「33」「66」「99」「CC」「FF」しかでてこないのはそのためです。
3)色の合成
黄色は、パソコンの画面上ではGとBで表現します。
本来であれば各色は波長の違いであるので、黄色は黄色の波長を持っている
筈ですが、なぜか、人の目は緑と青を同時に感ずると黄色と認識するそうです。
(原理は不明)
そもそも色を3原色で表すのは、人の目の色を判別する機構が3種類しか無い
ためだそうで、この原理を用いてパソコン画面のフルカラー表現が可能となって
います。
動物の中には4種類判断できるものもいるそうで、その動物が色をどのように判別
しているのか興味深いところです。
4)プリンタの色表現
プリンタは物体の3原色の原理を用いるので、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、
K(黒)の4色を使用するのが基本です。
理論上、C,M,Yを足す(混ぜる)と黒になる筈ですが、現実には黒っぽい違う色に
なってしまう為、黒独立のインクがあります。
5)3原色の関係
光の3原色の混合方式は加算(混ぜるほど明るくなる)
物体の3原色の方は減算(混ぜる程暗くなる)
ちなみに、
R+G=Y
G+B=C
B+R=M
また、
Y+M=R
M+C=B
C+Y=G
の関係がなりたちます。
6)実際の出力
画面表示色、印刷出力の実際は、インクメーカー、ディスプレィメーカーによって微妙
に変わります。
プリンタの場合、リップ処理ソフトを使用している方がより自然に近い色合いに
なります。
またフォトショップなどのソフトでは画面、印刷の色合いを調整するプロファイルの
設定が重要になります。