3.4. BCD表現

 
 (1)BCDについて
   コンピュータ処理で、BCD(Binary Code Decimal) という表現方法があります。
   
   これは、4ビット(3.1.2進法についてを参照下さい)を1固まりとして0〜10の数を表現するものです。
   従来より使用されていた一部のジャーナルプリンタや、一部のデジタル表示器、デジタル入力機器など
   では、1桁毎に数値コードを出力(入力)する必要があったためです。

      

(2)BCDと2進法の比較表   

数値 ビット状態(BCD) ビット状態(2進法)
0000 0001 0000 0001
0000 0010 0000 0010
0000 0011 0000 0011
・・・ ・・・ ・・・
0000 1001 0000 1001
10 0001 0000 0000 1010
11 0001 0001 0000 1011
12 0001 0010 0000 1100
・・・ ・・・ ・・・
16 0001 0110 0001 0000
17 0001 0111 0001 0001



(3)BCDの演算について
  ・コンピュータ内部では、殆どの計算を2進法(バイナリ)状態で行うため、BCDコードのままでの演算は、
   できません。
  ・上の表で分かるように、BCD表現の”10”は2進法の”16”となってしまいます。
  ・一般的に、BCDコードは、数値として扱う前に、2進法(バイナリ)への変換を行います。

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